真空パック機選びにおいて重要なポイントは、用途によっておすすめ機種はことなるということです。
つまり、乾物・液体・汁もの・粉もの・油脂・あたたかい食品・冷凍食材など、得意とする用途が異なるため、ランキングでお伝えするのは無理があるのです。
家庭向けの真空パック機の4つの脱気方式については後述するとして、まずは用途別のおすすめ3機種をピックアップしておきましょう。
用途別:おすすめ3機種
シンクウキッチンのおすすめは3機種に絞られます。
用途はいろいろ!液体・乾物・粉末・油脂、何でもOKの万能機なら、真空パックんシェフ2
使用用途は「とにかくいろいろ!」というかたには、老舗通販「暮らしの幸便」でおなじみの、真空パックんシェフ2がおすすめです。
家庭用真空パック機『真空パックん』シリーズの最高峰に位置するチャンバー式真空パック機です。
パワーこそ劣りますが、業務用とおなじ脱気方式を採用した本格派。
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関連記事:【家庭向けチャンバー式真空パック機・真空パックんシェフ2をレビュー】専用袋いらずで液体も粉末もOK
液体・煮ものの脱気密封がしたい!袋のコストをできるだけ抑えたいならノズル式のフードシールドJP290スタンダード版(大容量集水カップ)
スープや煮ものなど液体の脱気密封がしたいけど、チャンバー式よりももう少し安い機種はないの?という方には、フードシールドJP290スタンダード版(大容量集水カップ)がおすすめです。
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関連記事:【家庭向けノズル式真空パック機・フードシールドJP290スタンダード版】専用袋いらずで液体も粉末もOK
液体は外部接続のキャニスターでOK!ドライフードのパックがメインなら真空パックんPREMIUM(プレミアム)
ドライフードがメインならば、脱気溝式の真空パックんPREMIUM(プレミアム)がおすすめです。
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家庭向け真空パック機を選ぶための8つの比較ポイント
それでは、購入前に押さえておきたい比較ポイントを見ていきましょう。
1.脱気方式
まずは仕組みの違いから。
家庭向けの真空パック機には4つの方式があります。
①逆止弁式
手動式のポンプや、電池式のハンディタイプなど、専用の逆止弁のついたジッパーバッグを使用するタイプです。
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- 本体は1,000円程度で安価
- 収納スペースに困らない
- 分解洗浄できる
- 専用の袋は割高
- 食品使用の場合は原則として使い捨て
- 脱気力は弱く、精度も低い
②脱気溝式
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じつのところ家庭向けの真空パック機のほとんどはこの脱気溝式です。
エンボス(凹凸)加工された専用袋やロールが必要です。
- 種類が豊富
- 価格帯は5,000~15,000円程度
- 乾物の脱気密封の精度は高い
- 液体のパックは不安定、粉末は不可
- ポンプの性能でピンキリ
③ノズル式
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ステンレスの板状のノズルで脱気する方式です。
食品製造などで一般的に使われる、0.07mmほどの厚みのナイロンポリ製の真空袋なら、どれでも使えます。
ポリエチレン(PE)のみで作られたいわゆるふつうのポリ袋は、気体透過性が高いためシールはできても徐々に酸素を通してしまいます。
- 液体・油脂・粉末のパックが可能
- ナイロンポリ製の真空袋が使える
- 毎回のそうじがめんどう
- 精度よく脱気するにはコツがいる
- 種類が少ない
④チャンバー式
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ボックス内全体を真空(減圧)にして脱気密封する方式です。
業務用のオイルポンプに比べると家庭向けの小型ドライポンプの吸・排気性能は劣ります。
しかし、連続運転や処理能力という点に目をつむれば、チャンバー式という真空の原理を利用した脱気密封の仕組みはおなじです。
家庭向け真空パック機としては、最も高い真空度が得られます。
※単相100V電源、ドライポンプ仕様を家庭向けと考えています。
- 脱気密封の精度が高い
- あたたかい食品以外はほぼパックできる
- かんたん操作でそうじ・手入れもラク
- エンボス(凹凸)加工の有無に関わらず、ナイロンポリ製の袋が使用可能
- 本体価格が高い
- 連続運転、ホットパックは厳禁
- 駆動音は大きい
- オーブントースターほどのサイズで基本的に常設
2.サイズ
チャンバー式の真空パックんシェフ2は、家庭向け真空パック機としては大型です。
本体サイズは60サイズの段ボール箱程度で、食パン4枚が入るトースターと似たようなサイズ感です。
ノズル式のフードシールドJP290スタンダード版(大容量集水カップ)のは、ひと回り大きな鍵盤ハーモニカといったところです。
脱気溝式の真空パック機の本体サイズは、ロール内蔵スペースの有無で大きく変わります。
必要最小限の機能にとどめ、片手サイズにまとめたコンパクトタイプや、ダブルポンプでどっしりとした据置タイプなど種類が豊富です。
使用頻度にもよりますが、収納や設置のスペースを考慮しておく必要があります。
3.ポンプの性能
ポンプは真空パック機の心臓部にあたり、ポンプ性能≒脱気力とも言えるほど重要なパーツです。
圧力の単位でkPa(キロパスカル)で記載される商品が多く、家庭向けの真空パック機に使われるドライポンプでは45~90kPaあたりが主流です。
ちなみに、富士山頂は絶対圧でおよそ63kPa(630hPa)、沸点は88℃、エベレスト山頂がおよそ30kPa(300hPa)沸点71℃です。
真空パック機ではゲージ圧で記載される場合が多いため、マイナス90kPaの脱気力ということであれば、エベレストよりも高い上空10,000メートル付近の気圧ということになります。
家庭向けの真空パック機に使われる小型のドライポンプは密閉構造になっており、メンテナンスできる部分はほぼありません。
ドライポンプの寿命を縮めないためにも、ホットパックや連続運転、長時間の稼働は厳禁です。
4.ヒーター線の形状
ラミネーターとちがい、真空パック機ではシールのときだけ電流が流れるインパルス方式が主流です。
使われるヒーター線の幅や本数が増えるほどシールが安定します。
特に、エンボス加工が施された脱気溝式の専用袋では、凹凸部に液体がたまりやすく、シールを不安定にさせる要因となります。
ヒーター線は使用頻度や環境で劣化が進み、徐々にシールが不安定になってきます。
- ヒーター線の交換は可能か
- 販売元で取扱いはあるか
といった、メンテナンス情報も把握しておくとよいでしょう。
家庭向けの真空パック機では、2.0~2.5mmのヒーター線を使用したものが主流で、1本または2本が配置されています。
チャンバー式の真空パックんシェフ2では、2.5mm×2本のヒーター線が採用されています。
ノズル式のフードシールドJP290シリーズでは、5mm幅のヒーター線が採用されており、なおかつ販売元でのヒーター線の取り扱いもあります。
ちなみに、業務用の真空包装機では8〜10mmの帯状のヒーター線が主流です。
5.動作音
ポンプの性能が高いほど駆動音も大きくなります。
ゴムマットを敷くなど、機体の足からの振動を抑えることでいくらか消音できますが、80kPaクラスともなると、そこそこの駆動音は避けられません。
どのぐらいか?
表現が少しむずかしいのですが、寝た子を起こしかねないぐらいの音といったところです。
6.脱気方式と専用袋の関係は?
専用袋が必要であったり、「どの袋でもOK」と表現されていたり、何かと混乱しがちです。
がんばって整理してみましょう。
まず、使用する袋の素材は基本的にナイロンポリ製で、プラ回収表記では(PE・PA)と記載されます。
PE=ポリエチレン
PA=ポリアミド(材質記号NA、つまりナイロンです)
熱溶着させやすいが気体を通すポリエチレンと、熱溶着しにくいが酸素を透過させないナイロン、双方のメリットを活かしつつデメリットをおぎなう多層構造の袋です。
逆止弁式では、この素材にジッパーと逆止弁を付けた専用の袋を使用します。
脱気溝式では、空気の通り道となるエンボス(凹凸)加工を施したものを使用します。
専用といっても、厚みが0.06〜0.08mm程度であればどのメーカーのものでも概ね流用できます。
ノズル式では、エンボス(凹凸)加工のないナイロンポリ製の真空袋を使用します。
3方シールタイプやチューブタイプなどが汎用の業務用真空袋として流通しています。
とはいえ、ホームセンターでの取り扱いはまれなので、購入は通販サイトなどが主体です。
チャンバー式はエンボス加工の有無に関わらず、ナイロンポリ製の袋が使用可能です。
ノズル式真空パック機のセールストークで「専用袋が必要ない」と言われますが、いわゆるふつうのポリ袋が使えるという訳ではありません。
補足して言うと「業務用として一般的なナイロンポリ製の真空袋ならどれでも使える」ということです。
7.操作性
レバーやロックがかたいということは、それだけ周囲のパーツにも負荷がかかっているということになります。
プラスチック部品の劣化により、うまくロックが効かなくなるケースもあります。保証の対象範囲と部品の交換が可能かを確認しておくといいと思います。
最も操作性がかんたんなのは、袋に入れたらふたを閉じるだけのチャンバー式です。
正しい使い方であれば、メンテナンスは拭きそうじぐらいのものです。
8.メンテナンスパーツの手配はできる?
ヒーター線やパッキンは、使用頻度に応じて劣化していきます。
また、食べものに近接するパーツなので、できるだけ衛生的に保ちたいものです。
ヘビーユーザーにとっては、公式サイトや主だった通販サイト上で交換パーツが入手できるのはありがたいことです。
真空パックんシリーズの㈱ワイドシステム、フードシールドJP290シリーズのジェネティック合同会社は、かなり細かいパーツまでを用意しているため、メンテナンスしながら長く使用することができるのも魅力です。
そもそも「真空パックする」ってどんな状態?
会話では「真空パックする」と日常的に使いますが、袋の中はいったいどういう状態なのでしょう?
真空の定義
まず、目的としているのはいずれの方式でも「空気のとても少ない袋」です。
つまり、目的は脱気密封でその手段として真空の特性を利用しています。
この場合、空気が完全にない状態=真空ではありません。
日本産業規格(JIS)では、真空とは「通常の大気より低い圧力の気体で満たされた空間の状態(JIS Z 8261-1)」と定義されています。
つまり、真空パック機で袋状のパックを作る場合、この定義を満たせるのはチャンバー式のみということになります。
チャンバー式真空包装(パック)機とは、減圧下では空気が膨張するという特性を応用して脱気密封する仕組みです。
脱気溝式やノズル式は袋の中の空気だけを吸引する方式で、袋と食材が密着した時点で脱気はほぼ止まるため、袋内が真空(減圧)になることはありません。
あえて真空(減圧)になる部分を挙げるなら、脱気溝の溝部分や集水カップといった袋の外部です。
キャニスターやコンテナなどを外付けすれば真空(減圧)保存することもできるため、「別途、真空保存もできるパック機」と解釈したほうがいいでしょう。
原動力は気体の移動
脱気密封の原動力はポンプによる気体の移動です。
ポンプは真空パック機の心臓部でもあり、機種の性能を大きく左右します。
一般的に家庭向けの真空パック機には小型のドライポンプが、食品製造などの業務用真空包装機にはオイルポンプが使われています。
オイルポンプとは、古くからある機械式の油回転ポンプです。
経済性に優れ、十分なパワーもあるため幅広い産業で今もなお主力として活用されています。
袋の中身はどうなってるの?
どんなに気泡なくぴったりと脱気密封できたとしても、手にした袋の中が真空(減圧)になっているわけではありません。
現在の技術では完全に空気がゼロの空間を作ることはできません。
残り1%の空気を抜くために、最高峰を目指す科学者・技術者たちがしのぎを削る。そんな世界なのです。
90%程度の脱気は、まだまだ裏山登山的なイメージです。
95%以上の脱気からが本格的な登山のようなもので、99.9%以上の脱気はエベレストの山頂アタックというイメージでしょうか。
※わたくし登山をしたことは無い素人目線でのイメージです。
ともかく、ポンプ性能や脱気方式で変わるのは、袋の中のとても少ない空気の度合いなのです。
そして忘れてはならないのは、真空(減圧)パックしただけでは食中毒原因菌が殺菌されるわけでは無いということです。
【警告】真空=安全ではない!過信は禁物
鮮度が長持ちし衛生的な真空パック機ですが、過信は禁物です。
腐敗と食中毒の違い
発酵・腐敗とは、有機物が食べものを分解していく過程で起こる変化であり、人間にとって有用な変化は発酵、好ましくない変化は腐敗と呼ばれ、においや粘り・ぬめりなどテクスチャの変化を伴います。
一方、食中毒とは食中毒原因微生物やそれらが産生する毒素が体内に侵入することで起こる中毒症状です。
食中毒要因は基本的に無味無臭で、数時間から数日の潜伏期間を経て発症します。
菌ごとに発症に至る菌数は異なり、腸管出血性大腸菌O-157のようにわずかな菌数でも症状を引き起こすものもあります。
鮮度の良し悪しというよりも、食品・食材が原因となる微生物にどのぐらい汚染されているかが焦点になります。
食中毒原因菌の多くは酸素が無くても増殖できる
たしかに空気を減らすことで酸化を遅らせ、保存日数を伸ばすことはできます。
しかし、それと安全か否かはまったくの別問題です。
食中毒原因細菌を含む、ほぼすべての細菌は増殖に3つの条件を必要とします。
それが、栄養・温度・水分(自由水)です。
空気は必ずしも必要ではありません。
残念ながら、ほとんどの食中毒原因細菌は増殖に酸素を必要とする好気性ではなく、真空パックの中でも容易に増殖できる通性嫌気性・偏性嫌気性なのです。
好気性 | 微好気性 | 通性嫌気性 | 偏性嫌気性 |
---|---|---|---|
増殖に多くの酸素が必要 | わずかな空気で増殖可能 | 酸素があっても無くても増殖可能 | 酸素があると増殖が阻害される |
セレウス菌など | カンピロバクターなど | サルモネラ、腸炎ビブリオ | ウェルシュ菌、ボツリヌス菌 |
食品製造においては、真空パック後の低温殺菌(パスチャライズ)と徹底した冷温流通があってこそ、設定した期間内で安全性を保つことができます。
家庭向け真空パック機と業務用の真空包装機の違い
何をもって業務用とするかの決まりはありませんが、脱気方式やポンプの種類により顕著に差が出るのが真空度です。
脱気方式 | タイプ | 使用電圧 | ポンプの種類 | 真空度の目安 | 重量 | およその価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
チャンバー式 | 業務用据置タイプ | 三相200V | オイルポンプ | 99.8% | 250㎏~ | 150万円~ |
チャンバー式 | 業務用卓上タイプ | 単相100V | オイルポンプ | 99.8% | 70㎏~ | 50万円~ |
チャンバー式 | 家庭向け小型タイプ | 単相100V | ドライポンプ | 40~95% | 8.5㎏ | 5万円~ |
脱気溝式 | 据置タイプ | 単相100V | ドライポンプ×2 | ~85% | 2.8㎏ | ~2万円 |
ノズル式 | 卓上タイプ | 単相100V | ドライポンプ | 40~80% | 2.34㎏ | ~1万7千円 |
脱気溝式 | スリム・コンパクトタイプ | 単相100V | ドライポンプ | ~30% | 1.0㎏~ | ~1万円 |
逆止弁式 | 電池ハンディタイプ | 電池 | ドライポンプ | ~30% | ~500g | ~5千円 |
逆止弁式 | 手動ポンプタイプ | - | - | ~20% | ~100g | ~1千円 |
あえて業務用と家庭用の線引きをするなら、オイルポンプ以上の性能かどうかといったところでしょう。
チャンバー式といえども、ドライポンプとオイルポンプの能力差は歴然です。
普段は気にもとめないことですが、食材は見た目以上に空気を内包しています。
家庭用真空パック機でぴったりと気泡なく脱気密封したつもりでも、袋ごと加熱すると思いのほかエアポケットが発生することに驚かされるでしょう。
また、カレーなど粘度のあるあたたかい料理はたくさんの空気を含み、冷凍された食材は内部及び表層部で空気が凝縮されています。
こうした食材内部や周囲の温度も、チャンバー式真空包装機の脱気工程に影響を及ぼします。
その他にも使用電圧の違い、連続運転での耐久性、機械そのものの寿命などの差から、業務用のオイルポンプ機と家庭向けのドライポンプ機のあいだには大きな隔たりがあるといえます。
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まとめ:初心者から上級者まで、チャンバー式がおすすめ
新規でも買い替えでも、真空パック機はチャンバー式をおすすめします。
65℃以上のホットパックもしたいなら、サブ機としてノズル式も検討してください。
ただし、ホットパックは真空ポンプにかかる負担も大きいため、家庭向け機種ではおすすめできません。
しかし、チャンバーに入らない縦に大きなサイズの袋の脱気密封や、減圧下では吹きこぼれる可能性の高い食材など、ノズル式にしかできない仕事もあります。
チャンバー式とノズル式の2台持ちする頃には、真空調理・低温調理の沼にすっかりハマっていると思いますが・・・私はウェルカムです。
チャンバー式真空パック機は決して安価でもコンパクトでもありませんが、使う頻度や脱気の精度・メンテナンスの手間を考えるとそれに見合う価値が十分にあります。
真空パック機のユーザーから「最初からこっちにしとけば…」といった口コミが寄せられるのもうなずける話です。
- 冷凍よりもいい状態で保存できる
- 普段の作りおきよりも日持ちする
- 冷凍焼けを防げる
- 冷蔵庫内をすっきり、コンパクトに収納できる
- 本格的な真空調理が楽しめる
専用袋も汎用の真空袋も使え、シールだけならふつうのポリ袋もOK!
乾物、粉末、汁もの、油もの、ほとんどの食材が脱気密封できる万能感。
現在メンテナンスフリーのドライポンプでチャンバー式なのは真空パックんシェフ2のみです。
Amazonを覗くと、ドライポンプよりもパワフルなオイルポンプの卓上チャンバー式も存在します。
ただ、オイル交換の手間やメンテナンスパーツなどの手配に不安が残るため、よほどの真空調理マニアか調理家電オタクにしかおすすめできません。
はじめてでも操作やメンテナンスがかんたんで、しっかり長く使える真空パック機が欲しいならば、迷わず㈱ワイドシステムの真空パックんシェフ2をおすすめします。
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